例えば、こんな過ごし方。

 

いつもの帰り道、いつもの風景。

ふと目に入った「保健室となり文庫」の看板。

 

ちょっと気になって寄ってみると、コンパクトな空間に詰め込まれた本たち。ZINEやリトルプレスとか、普段見かけない本があってなんだかワクワクする。

 

カウンターで「言葉の処方箋」っていうのを買ってみた。開けると、そこには本から抜き出された一文が書いてあって、「おみくじみたい」と思いながら、その本を棚で探してみる。

 

やっと見つけた1冊を手に取って、奥の閲覧室に向かう。ページをめくると、誰かが書いた感想やコメントがちらほら。

「この部分が気になったんだ」

「そんな視点、考えたことなかった」

って思いながら、どんどん引き込まれていく。 

 

 

気づけば1時間があっという間。せっかくなので、借りて帰ることにしよう。サクッと会員登録して「代本板」をもらう。なんか、昔小学校の図書室で使ったのを思い出すなぁ。

近くにあったカフェで、本の続きを読んでいこうかな。

 

次は2階の研究室も予約したいな。自分も本に書き込みしてみたいし、隣にある「暮らしの保健室」で本の感想とか、最近悩んでることも話してみようかな。

 

この武蔵新城の路地裏、これから何度も通うことになりそう。


本に書き込みができる図書室

 

となり文庫は「蔵書に自由に書き込める図書室」です。

 

書き込みをしたり、ラインを引いたり、ドッグイヤーを付けたりすることを「育て」と呼んで推奨します。

 

皆さんも、旅館などに宿泊した際、宿泊客たちが「雑記帳」に旅の思い出を書いていったりしたのを読んだことがあるでしょう。

「お刺身が美味しかった!」

「○○さんと10年ぶりに来ました」

「旅館の近くにある滝を見に行くのがお勧め」

などなど。

そんな雑記帳をパラパラとめくり、癒された方も少なくないはず。

 

それと同じように、となり文庫では「読書も一種の旅である」と捉え、その本の中を訪れた方々がどんな思いを持ったか、どこで躓いたのか、何に感動したのか、などを皆で書き込んでもらいます。

どんな言葉たちで本が育っていくのか、楽しみにお越しください。

 

絵本やマンガ、図表への書き込みはご遠慮いただいています。

本を通して、このまちとつながっていく。

 

となり文庫では、「社会的処方」「孤独・孤立」「まちづくり」「アート・文化」「生と死」などを主なテーマとしています。

古典や新書、売れ筋の本の他にも、ZINEやリトルプレスなども収蔵。

 その全てが寄贈本であり、中にはこのまちに暮らす元の持ち主の足跡が本の中に残るものもあります。

 

また、本を借りたあとは近くのカフェやレストラン、公園や銭湯などに本を持って行っても楽しいです。武蔵新城には、「まちの中でも安心してひとりでいられる居場所」がたくさんあります。 

となり文庫で本とつながり、それをきっかけにこのまちとつながっていくことを期待しています。 

暮らしの保健室と、行き来をしながら。

 

保健室となり文庫から徒歩15秒にある暮らしの保健室は、医療者と気軽にお話ができ、元気を取り戻していくことができる場所。

 

でも、人によっては、

「保健室で話すほどのことがあるわけではないのだけど、ちょっと一人では過ごしたくないな」

「いつもはお話しするために来ているけれど、今日は人の気配を感じるところでゆっくりしたい」

という方もいるでしょう。

 

そんなときに、保健室となり文庫でちょっと一息。

そのまま本を読んで過ごすでも良いですし、「やっぱりちょっと保健室に寄ってみようかな」でも良いです。

気軽に行き来をしながら、ご利用いただければ嬉しいです。